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REDMAGIC Astra 2は、9.06インチのコンパクトな本体に、Snapdragon 8 Elite Gen 5、RedCore R4、最大185HzのOLEDディスプレイ、独自の液体冷却システムを搭載したゲーミングタブレットです。
第1章では、外観、デザイン、OS、ストレージなど、タブレットとしての基本部分を確認しました。
第2章では、Astra 2の中心となるゲーム性能を取り上げます。
注目したいのは、ベンチマークで一度だけ高い数字を出せるかではありません。
こうした総合的なゲーム体験が重要です。
この記事では、REDMAGIC公式情報と海外で公開された実機検証を参考に、Astra 2が本当に「スマホゲームを本気の趣味にするタブレット」になり得るのかを整理します。
本記事について
AI Motion Labでは、現時点でREDMAGIC Astra 2の実機を使用していません。
製品仕様やメーカー公称値は、REDMAGIC公式情報をもとに記載しています。実際の使用感については、海外メディアや海外YouTubeで公開されている実機検証を参考にしています。
メーカーの試験結果と第三者による測定結果を分けて掲載し、AI Motion Labによる実機レビューと誤解されないよう構成しています。
日本版では、OS、ゲーム対応状況、パフォーマンス設定などが海外版と異なる可能性があります。
最新のSnapdragonを搭載しているなら、どんなゲームでも最高設定で動くの?
高性能なのは間違いない。ただし、ゲーム側の最適化、画質設定、発熱、電力制限によって結果は変わる。チップ名だけでは判断できない
Astra 2には、メインプロセッサーである「Snapdragon 8 Elite Gen 5」と、REDMAGIC独自のゲーミングチップ「RedCore R4」が搭載されています。
メモリは12GBまたは16GB、ストレージは256GBまたは512GBです。
| チップ | 主な役割 |
|---|---|
| Snapdragon 8 Elite Gen 5 | ゲーム、Android、アプリ全体の処理 |
| RedCore R4 | ゲーム向けの処理や操作性を補助 |
| Synaptics S3930T | タッチ入力を処理 |
| AquaCore Cooling System 2.0 | 高負荷時の熱を逃がす |
これらを組み合わせることで、処理性能だけでなく、映像、タッチ操作、フレームレート、冷却まで含めたゲーム環境を作っています。
Snapdragon 8 Elite Gen 5は、Astra 2の中心となるプロセッサーです。
REDMAGIC公式は、最大4.6GHzのCPUと1.2GHzのGPUを搭載し、従来構成と比較して全体性能、グラフィックス性能、電力効率を向上させたと説明しています。これらはメーカー内部の比較値であり、実際の性能はアプリや使用条件によって変わります。
ローカルゲーム端末で重要なのは、単純な最高性能だけではありません。
といった部分が実際の快適さにつながります。
同じプロセッサーを搭載した端末でも、実際のゲーム性能は異なります。
理由は次のとおりです。
スマートフォンより大きなAstra 2は、内部に広い冷却構造を搭載しやすい点で有利です。
ただし、冷却機構が大きければ必ず性能が高くなるわけではなく、実際の温度と長時間使用時の安定性を確認する必要があります。
RedCore R4は、REDMAGIC独自のゲーミングチップです。
公式では、ゲーム中のリソース管理、応答性、安定したフレームレートなどを補助するチップとして紹介されています。
初心者向けに分けると、
という関係です。
RedCore R4は、単独でゲームを動かすものではありません。
メインプロセッサーと連携しながら、
などを担当すると考えると分かりやすいでしょう。
専用チップを追加する目的は、ベンチマークの数字を上げることだけではない。操作、映像、振動など、ゲーム中の体験全体を整えることにある
Astra 2には、REDMAGIC独自のゲーム管理機能「Game Space」が搭載されています。
本体側面のMagic Keyを操作すると、通常のAndroid画面からGame Spaceへ切り替えられます。
REDMAGICは、Game Spaceをゲーム、周辺機器、パフォーマンス設定などを集約する中心機能として位置づけています。
海外実機レビューでは、インストールしたゲームごとに個別のプロファイルを作成し、性能、冷却、タッチ感度などを変更できることが確認されています。
すべての機能が日本版で同じように利用できるとは限りませんが、単なるゲームランチャーではなく、タブレットの性能をゲームごとに調整するための管理画面です。
Game Spaceでは、ゲームやアプリへ割り当てる性能を変更できます。
高いパフォーマンスモードにすると、フレームレートやベンチマークスコアが上がる可能性があります。
一方で、
というデメリットもあります。
海外メディアNetzweltの検証では、3DMark Wild Life Extremeのスコアが通常状態では5,158、Game SpaceでCPU・GPU性能を引き上げた状態では7,379まで上昇しました。
ただし、性能を最大まで引き上げた状態で複数回テストすると、軽い性能低下も確認されています。通常設定では、Geekbenchを複数回実行してもスコアは比較的安定していたと報告されています。
| テスト | Astra 2の測定例 |
| Geekbench 6・シングルコア | 3,633 |
| Geekbench 6・マルチコア | 10,983 |
| 3DMark Wild Life Extreme | 7,379 |
| 通常設定時の3DMark測定例 | 5,158 |
これらはNetzweltが使用した海外版実機での測定値です。OS、アプリのバージョン、室温、冷却設定、性能モードによって結果は変わります。
最高モードで一度だけ高い数字が出ることと、1時間安定して遊べることは別です。
AI Motion Labでは購入後、最高スコアよりも、30分後・1時間後のフレームレートと温度を重視して検証します。
Astra 2のOLEDディスプレイは、最大185Hzのリフレッシュレートに対応しています。
画面解像度は2,400×1,504、通常のタッチサンプリングレートは300Hz、瞬間最大タッチ応答は2,000Hzです。
リフレッシュレートは、1秒間に画面を書き換えられる回数を表します。
| リフレッシュレート | 1秒間の最大表示回数 |
| 60Hz | 60回 |
| 90Hz | 90回 |
| 120Hz | 120回 |
| 144Hz | 144回 |
| 165Hz | 165回 |
| 185Hz | 185回 |
数字が高いほど、対応する映像では動きが滑らかに見えやすくなります。
特に、
では、高いリフレッシュレートが操作感へ影響する可能性があります。
注意したいのは、ディスプレイが185Hzでも、すべてのゲームが185fpsで動くわけではないことです。
実際に185fpsで表示するには、
という条件を満たす必要があります。
REDMAGIC自身も、高リフレッシュレートへの対応はゲームの最適化やバージョン、地域によって異なると説明しています。
ゲームが60fpsまでしか対応していない場合でも、185Hzディスプレイには次のメリットがあります。
ただし、常時185Hzで使用すると、バッテリー消費が増える可能性があります。
ゲームごとに必要なリフレッシュレートを選ぶ運用が現実的です。
Astra 2の大きな特徴が、AquaCore Cooling System 2.0です。
REDMAGICは、Astra 2を量産型ゲーミングタブレットとして液体冷却構造を採用した製品と説明しています。
冷却システムは12層構造で、中心となるのは次の3つです。
さらに、グラフェン、銅箔、熱伝導ゲル、金属部品などを組み合わせて、チップから発生した熱を本体全体へ移動させます。
| 冷却部品 | 主な役割 |
| 液体冷却構造 | 熱を別の場所へ運ぶ |
| Liquid Metal 3.0 | チップの熱を冷却機構へ伝える |
| ベーパーチャンバー | 熱を広い範囲に拡散する |
| グラフェン・銅箔 | 本体内部へ熱を分散する |
| 金属フレーム | 外部へ熱を逃がす |
チップの近くに熱が集中すると、温度を下げるために性能が制限されることがあります。
冷却システムの役割は、端末を完全に冷たく保つことではありません。
熱を一部へ集中させず、広い範囲へ移動し、高性能を維持しやすくすることです。
高性能な端末が熱を持つこと自体は不自然ではない。重要なのは、熱を適切に移動させ、処理性能が急激に落ちないようにすること
Astra 2が液体冷却を搭載していても、本体が熱くならないわけではありません。
高負荷のゲームを動かせば、CPUやGPUから熱が発生します。
むしろ、冷却システムが正しく働くと、本体表面へ熱が移動するため、背面が温かく感じる場合があります。
確認すべきなのは次の点です。
日本の夏場では室温が高くなりやすいため、海外レビューと同じ性能を維持できるとは限りません。
REDMAGICは、Call of Duty Mobileを1時間プレイした社内テスト結果を公開しています。
| 項目 | Astra 2 | 比較対象のAndroidタブレット |
| 平均フレームレート | 145.3fps | 143.8fps |
| 1% Low | 136.5fps | 127.9fps |
| ゲーム稼働時間 | 8.33時間 | 5時間 |
| 温度 | 43.8℃ | 45.1℃ |
この結果では、平均フレームレートの差よりも、1% Low、温度、バッテリー持続時間でAstra 2が有利になっています。
1% Lowは、ゲーム中の遅いフレームを抽出した指標です。
平均フレームレートが高くても、一瞬だけ大きく処理が遅れると、画面が引っかかったように感じることがあります。
と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、この比較はREDMAGIC社内の管理された条件によるもので、比較対象機種や詳細設定は明示されていません。
購入判断では、メーカー公称値だけでなく、第三者による複数の実機検証も確認する必要があります。
Astra 2を購入後、AI Motion Labでは次のゲームを中心に検証したいと考えています。
ただし、ゲームの利用規約や対応状況を確認したうえで実施します。
同じゲームでも、最高画質と高フレームレートを同時に選べるとは限りません。
画質と滑らかさのどちらを優先するかも確認します。
Astra 2は最大75Wの急速充電と、バイパス充電に対応しています。
バイパス充電は、電源アダプターから本体へ直接電力を供給し、バッテリーへの充電を抑えながら端末を動かす仕組みです。
REDMAGICは、バイパス充電によって、充電中の発熱やバッテリーへの負担を抑え、長期的なバッテリー状態の維持につながると説明しています。
通常充電しながらゲーム
電源アダプター
↓
バッテリーを充電
↓
バッテリーから本体へ給電
バイパス充電
電源アダプター
↓
本体へ直接給電
長時間、自宅でゲームを遊ぶ場合には有効な機能です。
ただし、バイパス充電時にも本体内部で電力は消費されるため、必ずしも発熱がなくなるわけではありません。
対応する充電器、ケーブル、設定条件も日本版実機で確認する必要があります。
Astra 2のバッテリー容量は8,300mAhです。
REDMAGIC公式では、原神を60fpsでプレイした条件で最大9.09時間、動画編集・写真編集・日常利用で最大9.6時間と案内しています。
いずれもメーカー社内の試験結果であり、画面輝度、通信環境、性能設定、冷却設定などで結果は変わります。
海外メディアの動画再生試験では、画面を最大輝度に設定した状態で11時間以上の動画ストリーミングが確認されています。一方で、高負荷ゲームでは動画再生よりもバッテリー消費が大きくなります。
メーカー公称値だけではなく、現実的なゲーム設定で何時間使えるかを検証します。
Astra 2には、異なる辺に2つのUSB Type-C端子があります。
両方が最大75W充電と音声出力に対応し、短辺側のUSB 3.2 Gen 2端子は高速データ転送や映像出力にも対応しています。
端子が2方向にあることで、横向きに持ったときに充電ケーブルが手へ当たりにくい位置を選べます。
さらに、
といった使い方が考えられます。
海外レビューでも、端子が異なる位置にあるため、ゲーム中に充電ケーブルが邪魔になりにくい点が評価されています。
Game Spaceには、録画やゲーム中の補助ツールが用意されています。
ただし、Astra 2が本格的な配信端末として使えるかは、次の項目を確認する必要があります。
特に動画を録画する場合、512GBモデルでもストレージを大きく消費する可能性があります。
ゲームとローカルLLM、動画録画を併用するなら、データ管理方法も考える必要があります。
約9インチのタブレットは、画面へ直接触れて遊ぶだけでなく、Bluetoothコントローラーと組み合わせる使い方にも向いています。
想定できる構成は次のとおりです。
REDMAGICは、Game Spaceを通じてゲームパッドや冷却機器などの周辺機器を管理できる環境を案内しています。
ただし、ゲームアプリ側がコントローラーへ対応していない場合もあります。
物理コントローラーへ画面操作を割り当てる機能についても、ゲームの利用規約を確認する必要があります。
Astra 2には、スマホゲームを本格的に遊ぶための機能が多数搭載されています。
一方で、購入前に確認したい点もあります。
液体冷却を搭載していても、本体表面が熱くならないわけではありません。
持つ位置へ熱が集中しないかを確認する必要があります。
185Hz、高輝度、高性能モード、RGB、録画を同時に使えば、消費電力は大きくなります。
すべてのゲームが185HzやRedCore R4の補助機能へ対応するわけではありません。
細かく設定できる反面、初心者には項目が多すぎる可能性があります。
大型ゲーム、録画動画、ローカルLLMを保存すると、512GBでも容量不足になる可能性があります。
海外レビューでは、一部設定項目の翻訳が不自然だったとの指摘があります。日本版で改善されているか確認が必要です。
AI Motion Labでは、Astra 2へローカルLLMを導入する予定です。
ローカルLLMによる文章生成では、CPUやGPUへ一定時間の負荷がかかります。
そのため、
は、ローカルAI端末としても有利に働く可能性があります。
ただし、ゲームとローカルLLMでは、使用するソフトや処理内容が違います。
ゲーム向けの性能が、そのままローカルLLMの回答速度へ反映されるとは限りません。
ゲームで速い端末が、必ずローカルLLMでも最速とは限らない。アプリがCPU、GPU、NPUのどれを使えるかで結果が変わる
Astra 2を購入したら、ゲーム性能について次の項目を検証します。
それぞれのフレームレート、温度、バッテリー残量を記録します。
REDMAGIC Astra 2は、処理性能だけでなく、冷却、タッチ操作、ゲーム管理、充電まで含めて設計されたゲーミングタブレットです。
海外の実機検証を見る限り、Astra 2は高いベンチマーク性能を持つだけでなく、通常設定では複数回のテストでも比較的安定した性能を維持しています。
一方で、性能を最大まで引き上げると、冷却システムを搭載していても軽い性能低下が確認されています。
つまり、Astra 2は「絶対に性能が落ちない端末」ではありません。
重要なのは、Game Spaceを使ってゲームごとに必要な性能を調整し、画質、フレームレート、発熱、バッテリーのバランスを取ることです。
Astra 2の価値は、最高スコアだけではない。スマートフォンでは難しい長時間の高負荷ゲームを、どこまで安定して遊べるかにある
公式の性能値と海外レビューは購入前の判断材料です。最終的な評価は、日本版実機で同じ条件を設定してから行います
Astra 2が日本で発売されたら、ゲーム性能とローカルLLM性能の両方を検証します。
第3章では、ゲーム性能を支える次の部分を確認します。
ゲームだけでなく、動画視聴、動画編集、AI端末として使った場合の適性も整理します。


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AI Motion Lab編集部のAIガジェット・PC担当。AI PC、スマートウォッチ、スマートグラス、イヤホン、カメラなどを、スペックだけでなく実際の使いやすさまで検証します。製品選びで後悔しないための情報をお届けします。















